なまけるりょうせいるい

ドイツと銃とバイクとドイツ刑法とアメリカについて語るウーパールーパー

キラキラドイツ留学ブログです、嘘です。好きなことだけ書きます。

幼女戦記ED「Los!Los!Los!」ファンカバーで学ぶドイツ語1

 

 

突然だけど、幼女戦記にはまった。元々軍靴のバルツァーとか、ナポレオン獅子の時代とかそういうハードなミリタリー系が好きなので、こういうWWIとWWIIを掛け合わせたのマジで好物なんですよね(語彙力の欠如)

 

さて、色々と調べていたら幼女戦記ED「Los!Los!Los!」のドイツ語ファンカバーが出てきて、翻訳も歌い手のクオリティが高かったのと、面白い表現を見つけたので取り上げていこうと思います。

 

[http://]

 

 

 

http://forgetmenots.doorblog.jp/archives/50512081.html

↑先人がにたような解説しててリスペクト、さらに内容を盛っていきたいです。

 

ドイツ語の発音からわからん人は下にかいつまんで書いたドイツ語のアルファベットの発音があるので良かったら参考にしてください。

 

では行きましょう。

ドイツ語では形容詞(副詞)や名詞一語、一言で命令を表すことが一般的です。命令形もあるのですが。

まず「Los!Los!Los!」の曲の冒頭で使われている単語がその典型です。

Feuer:【名】「火、射撃」ここだと、「撃て!」ぐらいの意味ですかね。

Sperrfeuer:【名】「弾幕射撃」sperren(阻止する)とFeuerの複合語。

los:【副】「行け!」「出発する」単体で使うと英語のLet's go ぐらいの意味でよく使われる。軍事的な文脈だと「前進!」や「突撃!」の意味で使うこともある。当然この曲ではこちら。

Achtung:【名】「気を付けること」よくドイツの看板でみるやつですね。「注意!」「Caution!」みたいな感じでよく警告の意味で使われます。

hinlegen:【分離動詞】「伏せる」分離動詞とは何ぞやってことになりますが、とりあえずここでは置いておいてください。hinlegenは不定詞であり、本来命令系はLege hin!/Legen Sie hin!/Legt hin!になります(なんで3通りあるのかは後程)が、ぶっちゃけ不定詞でも命令の意を表します。

Deckung:【名詞】「隠れること」「援護」。英語の軍事的な意味での「Cover!」あたりが近いかもしれない。

Halt:【動詞haltenの二人称親称の命令形】「とまれ!」これもめっちゃ使います。移動をやめさせたいときに使うかんじです。

 

言い忘れてましたが、ドイツ語の名詞の最初の一文字目は文のどこにあっても大文字です。

最初の

"Feuer, Sperrfeuer, los!"は「射撃、弾幕、突撃!」

"Achtung, Deckung, hinlegen, Halt!"は「警戒、隠れろ、伏せろ、止まれ!」みたいな意味になります。

Hearts of Iron IVのドイツプレイでの音声でも、"Los!"、"Deckung!"、"Halt!"は普通に使われているので間違いないかなあと思います。

ちなみにドイツ語のファンカバーだとFeuer, Sperrfeuer,Feuer, los!になってますが、多分元の日本語の曲がSperrをシュペルっていう風に二音節で発音しているため、sperrを一音節で発音してしまうと余るので入れたんでしょう。

 

今回はここまで。発音に力入れすぎた

 

ドイツ語の発音

ドイツ語の発音について前置きしておくと、大体日本語のローマ字読みと一致している。ただしいくつか例外もあるので、最低限書いておきます。

ウムラウト

ä→「エー」日本語の「え」とほぼ同じ。Käse(ケーゼ)
ü→「ュ」日本語だと表現しにくい。口を突き出して「ウー」っていう口のまま「イー」と発音すると出る。ちなみにyもこの音。Küss(キュス)、System(ジュステーム)
ö→「エ、オェ」これも日本語にはない音で、「オー」の口をしながら「エー」っていうと出る、日本語だと「エ」のカタカナに転写されてしまう。例えばKöln(ケルン)、Danke Schön(ダンケ シェーン)。しかし、ケルンは「コェルン」のほうが近いし、Schönはシュンのように聞こえるかもしれないがんばれ


二重母音

ei→「アイ」某氏の曲名、アイネクライネ(Eine Kleine)のアイとライに出てくる音である。例)Heimat(ハイマート)

au→「アオ」。Auto(アオト)

eu、äu→「オイ」なんでこのスペルでこの音になるか正直理解に苦しむお船が好きな界隈が良く言ってる、Prinz Eugen(プリンツ・オイゲン)のスペルで使われてますね

ie→「イー」 liegen(リーゲン)

子音

j→ヤ行。ぶっちゃけ日本語のヤ行とは違うらしいけど気にしない。Japan(ヤーパン、日本のこと)

r→「のどをこする様なr」「巻き舌のr」どちらでも良い。前者の発音は「水なしでうがいするような音」ってドイツの語学学校で言われた。前者は聞きなれない人には「ハ行」に聞こえる。ヘルシング少佐演説ドイツ語版でMeine Kamaraden(諸君)が「マイネ カマハー」の空耳コメントがついているのはそのせい。巻き舌のrは南部とかロシア人によく使われているけど、標準の発音として認められているので問題ない。

rauben(ラオベン)

語尾でerと来ると「アー」の音になる例外的な挙動をする。Ausländer(アオスレンダー)

単体であとに母音が続かないと、ほぼ「ア」の音になる。Kern(ケアン)

ちなみに日本語だと母音が続かないrも「ル」の音に転写されることがあるが、あんまり現代ドイツ語だと一般的じゃない。ベルリン(Berlin)は現代ドイツ語だと「ベアリーン」である。

s→母音が続くと濁って「ザ行」になる。sanft(ザンフト)とか。単体なら普通のsである。los(ロース)

ss、ß→「ス」の音。ssは短母音の後、ßは長母音の後に来る。dass(ダス)、gießen(ギーセン)

v→原則fの音。von(フォン)など。外来語だとvの音になることもある。Dativ(ダーティヴ)。

w→vの音。Volkswagen(フォルクスヴァーゲン)。

z→「ツァ」行の音になる。Zeit(ツァイト)、ganz(ガンツ

q→「クー」そのままだが、英語と同じく原則後にuが続く。なおqの後にかならずwの音が添加されるので、kwの音になる。quartier(クヴァーティーア)

ch→a,o,uの後のchは息切れしたとき「ハ、ハ」と出るような音。前の母音が後のchにも持ち込まれる。nach(ナハ)、Loch(ロホ)
それ以外+chは日本語の「ヒ」に似ている。ich(イヒ)Pech(ペヒ)

語尾のig→gがchの音になる。zwanzig(ツヴァンツィヒ)

sch→英語のshの音。単体だと「シュ」schießen(シーセン)、Geräusch(ゲロイシュ)

語頭のst、sp→sがschの音になる。Student(シュトュデント)、sprechen(シュプレッヒェン)

tsch→「チュ」の音。deutsch(ドイチュ)

chs→ksの音。Fuchs(フクス)

語末のb,d,g→それぞれp,t,kの音になる。ab(アプ)など。

 

あとフランス語っぽい単語はフランス語っぽく読みます。

割と簡単だと思ったけど、だいぶ覚えること多いなって思いました、がんばってください(丸投げ)