なまけるりょうせいるい

ドイツと銃とバイクとドイツ刑法とアメリカについて語るウーパールーパー

キラキラドイツ留学ブログです、嘘です。好きなことだけ書きます。

ドイツで家に貯蔵する食糧は絶対に切らすな、絶対に。

数年前東ドイツの某地方都市に1年間留学していて、ドイツ人2人と大学寮*1に住んでいた。寮といっても、管理人が週のうち2日、しかも各数時間しかいない上、門限なし、ご飯の提供があるわけでもなかったため、実際は野放しで大学生向けアパートみたいな感じであった。光熱費水道代インターネット込み家賃一か月200ユーロ(当時約3万円)とかいう破格な値段ではあったが。おかげで何でもあり酒飲みまくりホームパーティー*2しまくり不夜城みたいになっていた。

 

さて、先ほど述べたように、当然食糧の提供がない。ので自炊か外食の二択を迫られる。のだが、ドイツには厄介な法律がある。(消費者にとっては)悪名高い閉店法である。

閉店法(Ladenschlussgesetz)とは、平たく言うと24時間営業を禁止して、日曜日と祝日は休まなければならないという法律である。*3

こんな法律があるおかげで、大体の店は日曜閉まっているし(一部のレストラン除く)、土曜も時短営業で18時ぐらいにスーパーが閉まる。以前デュッセルドルフを日曜日に観光したとき、何も空いてなくてゴーストタウンみたいで怖かったのをよく覚えている。

で例えば土曜日友人と酒飲んでどんちゃん騒ぎして、そのまま寝て日曜起きて冷蔵庫の中を開けてみて何もなかったらどうか。スーパーは閉まっているし、何も買えないし食べられないという悲惨なこと(数回やった)になる。Minimarktとか呼ばれる形態の小さな個人商店(コンビニに近い)があれば深夜や休日も空いているが、軽食しかないうえ、値段がスーパーの倍ぐらいする。しかも町の中心部にしかないため、地方都市の住宅街とか田舎にはない。

まだ日曜一日食糧を切らしているならいい方で、3連休で二日食糧を切らす、クリスマスで食料を切らすのは本当にやばいです。日本の恋人とすごそう♡店は書き入れ時!みたいな感じではなく、ドイツのクリスマスは家族とお家でゆっくりクリスマスソングでも聞いてすごそう、みたいな時なので本当に店が5日ほど閉店する。幸い自分はクリスマスを友人の実家で過ごしたので良かったが、彼の母親は冷蔵庫いっぱいにしこたま食糧を詰め込んでいた。

 

じゃあもし休日に家に食糧がなかったら?どうするかというと

 

①ガソリンスタンドに行く

②中央駅(でかい駅)に行く

 

①のガソリンスタンド(Tankstelle)は、例外的に24時間営業が認められているため、酒と軽食は買える。が高い。

 

②は、中央駅*4(Hauptbahnhof、略称Hbf)と呼ばれるような高速鉄道の停車する大きな形態の駅に行くと、そこの中も24時間営業が認められているため、店が開いている。おかげで地方都市の中央駅なら基本的にスーパーがあるため買い物ができる。しかしやはり少し値段は高いし、駅の中なので小さなスーパーが多い。クリスマス中や日曜日、連休の間は小さなお店の中に客がすごい数はいるのでめっちゃ混む。年末に行ったらレジで会計する列で30分待った。

 

とはいっても自分の家の周りにはガソリンスタンドがなかったため、仕方なく路面電車で30分かけて中央駅まで行く必要がありました。いや本当にドイツで冷蔵庫の中はこまめに補充しておいた方がいいです。

*1:ドイツ語ではWG。

*2:宅飲みぐらいの意味

*3:地方分権が進んでいるドイツでは州の権限が強く、州によって規定は若干異なる。

*4:中央駅と名前がついているが、町の中心ではなく鉄道の中心なので街の中心から離れていることもざらにある。鉄道を中心に街を作った日本と違い、すでにある街、即ち城壁の外に鉄道を敷設した街も多いため、かえって街はずれにあったりする。